※ これは2007年8月21日当時に投稿した記事です。(その1からの続き)
路面状態の悪い道を走行中、アスファルトのうねりを通過した途端に何かの軽い破裂音と何かが擦れて削れるような音の後、急にエンストしてしまった我がキムコ スーパー9s。
タイヤのパンクでもバーストでも無く、車体を一見したところ原因らしきものは見あたらない為、マロッシの強化プーリーベルトが寿命で切れたと判断して自宅に戻ってから早速プーリーケースを外してみたところ・・・
「あれ?プーリーベルト・・・切れてないじゃん?」
しかしベルトは切れていないものの、プーリーケースの中には妙に金属の削れたカスが散らばっています。
不審に思いながらもプーリーケースをチェックしてみると、ケースの形が何か変です。ケースの断面が一部分だけズレています。
「んん??なんじゃこりゃ???」
なぜこうなっているのか判りませんが、アウターケースの一部がズレてプーリーの外側にあるギアがケースに干渉した為に回転が強制ストップされてエンストしたようです。

しかしなんでこんな部分がズレているのでしょうか?
もっとじっくりと様子を見てみると、今回の故障はとんでもない事になっていることが判りました!
当初プーリーケースの一部が割れてギアに干渉しただけかと思っていたら、この亀裂は奥に見えるフレームとエンジンをつなぐ部分の根本にまで伸びていました。

このエンジンとフレームをつなぐ部分がプーリーケースの断面とズレているということは・・・・(焦)
本来左右でフレームとエンジンを接続しているべきなのに、現在は
右側一カ所とリアサスペンション一本だけで支えているということになります。
こんな故障は今まで聞いたことがありません。そういえば自宅まで押してくる時、自分が左側で車体は右側という格好でずっとハンドルをもって押してきたのですが、妙に車体がよじれている様にグニャグニャとリア半分が左にいる自分にもたれかかってくるような感じがしていました。
押している時はキムコ スーパー9sのサイドカウルがグラマラスに膨らんでいるのでそれが当たっているだけかと思いましたが、実際はエンジンと車体の動きがバラバラになっていて、かろうじてリアサスと右側のみで不安定に支えていたようです。

エンジンケースの亀裂がどのあたりまで進んでいるのか確認するため、車体を色々動かしたところ、とうとうエンジンケースの一部が脱落してしまいました。

結局、亀裂はフレームと接続されるエンジンケースの土台周辺を一周しており、センタースタンドをかけると完全にフレームに接続された土台部分とエンジン本体とが分離してしまいます。

部品交換できる部分なら良かったのですが、今回の故障は「エンジンケース本体の破損」なので交換しようがありません。
直す為にはエンジンを単品で入手して丸ごと交換となってしまいますが、オークションを見てもなかなか中古のエンジン単体は出てきません。
この時点で走行距離、約1万㎞・・・。
残念ながらエンジン単体が入手できないことには修理は不可能となってしまいました。
(スーパー9sに致命的破損発生ッ?! 終)
1. 初めまして
いつも、楽しみにして拝見しています。
毎回、色んなカスタムをしているので参考になります。
今回の破損は痛いですね、もしかしたらS9から降りてしまうのですか?
中古のエンジン見つかるよう祈ってます。
管理人さん頑張って下さい。