※ これは2006年3月22日当時に投稿した記事です。
さて、キムコ スーパー9sの不満点の一つだったシートのポップアップ機能を改良し、次なる不満点は積載力の少なさです。
キムコ スーパー9sにはメットインスペースの他にフロアトンネルに鍵付きの小物入れスペースがありますが、これは車載工具とパンク修理剤か自賠責保険証などを入れたら満杯になる程度のものです。
ホンダのタクトなどのようにハンドル下に鍵付きの小物入れスペースでもあればもう少し使い勝手が良いのですが、水冷式のキムコ スーパー9sにはその場所にはラジエターとリザーバータンクがあって設置はムリだったようです。
また、海外では50ccでもタンデム可能なので二人が座れるくらいシートの長さがありますが、一見メットインスペースもフルフェイスと半キャップ型が入るくらいの収納力がありそうです。
しかし実際には、このメットイン後方にはガソリンタンクの給油口と2ストオイルの注入口があるので実際のメットインスペースは普通の50ccスクーターと同じくフルフェイスのヘルメットが一つ入るだけの収納力です。
そして普通の原付スクーターならば後部荷台に荷物を縛ったり、リアボックスを装着したりして積載能力を補う訳ですが、キムコ スーパー9sにはタンデム時に後ろの人間が掴まる為のデザイン重視のタンデムバーが装着されています。
確かにキムコ スーパー9sのデザインは台湾スクーターに見えないくらい洗練されたユーロデザインなので、リアに荷台を付けるなんて実用性を求めるのは「野暮」なのかもしれませんが、やはり日常の通勤や通学で使おうとすると不便です。
ライダー自身がデイパックを背負うのが一番簡単な対処方法なのかもしれませんが、自分は雨の日も風の日も会社への通勤でこのキムコ スーパー9sを使わなければならないので、通勤途中や会社帰りに雨に降られた時用の雨具や故障の際でも自力で簡単な応急処置が出来る程度の工具を常備しておきたいものです。
そうなるとやはりメットイン以外の場所の収納スペースとして、キムコ スーパー9sにもなんとかリアボックスを装着したいと考えました。
しかしこの「キムコ スーパー9sにリアボックスを装着する」ことは、相当難しい問題が山積みだとはこの時にはまだ知るよしも無かったのでした・・・。
(続く)
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