※ これは2007年3月7日当時に投稿した記事です。
3月となり、日中はだいぶ暖かくなってきましたね。
今年は暖冬といわれていますが、さすがにちょっと前までは石油ファンヒーターが大活躍していました。
石油ファンヒーターには灯油が必要ですが、灯油缶が空っぽになってからじゃないとガソリンスタンドに買い出しに行けないので、「クルマの給油ついでに・・・」と思ってもなかなか買い出しのタイミングが合わないと思いませんか?
特に自分は通勤にスーパー9sを使っているので、クルマの給油は遠出しないかぎり2、3ヶ月に一回くらいのペースだったりするので、灯油を買うためだけにわざわざクルマで出かけるのは面倒・・・。
そこでキムコ スーパー9sに乗り替える前に国産スクーターのDIOに乗っていた時は、足元のフロアに灯油缶を置いて足で挟むという器用な格好で運んでいました。(苦笑)
しかしスーパー9sは足元にセンタートンネルがあるせいで、灯油缶が積めない!(汗)
・・・ということで今回はいつものカスタマイズ路線ではなく、ホームセンターで売っている「矢崎のイレクターパイプ」を使ってキムコ スーパー9sで灯油缶を運びたいが為に作った「専用キャリア」の紹介です。
キムコ スーパー9sのフロアにはセンタートンネルが通っていて、その部分には鍵付きの工具入れとなっています。
ネットでどこかの販売店の説明では「この部分にはフレーム補強が入っていてキムコ スーパー9sのボディ剛性に一役買っている」なんて記述を見かけたことがありますが、実際にボディカウルを分解してみたらこの部分は完全にカウルのみの空洞状態であり、工具入れを設ける為にデザインされただけだということが判ると思います。
空冷式が多い国産スクーターならば工具入れくらいの小物収納スペースがフロントカウル裏側に設置されるのでしょうが、キムコ スーパー9sの場合フロントカウル内部にはラジエターが設置されている為、小物入れを設ける場所が確保出来ないので、センタートンネル部分へと小物入れを設置する設計になったと思われます。
しかしこのセンタートンネル。工具入れの設置場所として、またキムコ スーパー9sを大柄なスポーツスクーターとして力強いデザインに見せる事には貢献しているものの、実用的視点からすると結構邪魔な存在です。
このセンタートンネルがあるおかげで、それまで乗っていた原付スクーターでは当然だった「フロアに荷物を置くこと」ができなくなり、特に冬場は灯油のポリタンクを載せて買いに行けなくなったのが非常に不便に思いました。
キムコ スーパー9sは標準ではリアキャリアにさえ荷物が積めませんし、メットインくらいしか収納スペースと呼べる場所が用意されていないので、完全に「スポーツスクーター」と割り切ってつき合えば気にならないのかもしれませんが、自分としては通勤やホームセンターでの買い物などに使える実用性も欲しかったので、このセンタートンネルは無用の長物に思えてきました。
しかし実際にこのセンタートンネルを取り外したいと思っても、その跡を隠すために自分でFRPでカウルを作らなければ格好悪いですし、それを作る為には相当の手間と時間、そして造形センスが必要です。
いずれこの邪魔なセンタートンネルを撤去するための工作に着手するかもしれませんが、今はこのセンタートンネルを避ける格好で灯油缶を運べるようにしたいと考えることにしました。
そこで何か良い材料は無いかと考えたところ、自分のDIY工作に欠かせない存在となっていた「矢崎のイレクターパイプ」が最適という結論になりました。
矢崎のイレクターパイプは豊富な部品を組み合わせることで簡単に丈夫な構造体が作れるので、今回のような用途にも最適です。
(キムコ スーパー9s専用灯油缶キャリアを作る! その2へ続く)