※ これは2006年5月11日当時に投稿した記事です。
さて、キムコ スーパー9sをフェンダーレス化すれば、どうしても避けられなかった「雨天走行時の泥はね被害」。
これに対処するために、リッターバイク用のFRPフェンダーを流用して作成したキムコ スーパー9s専用の自作FRPフェンダーが完成したので、これで雨天の通勤時でも背中がドロドロになる心配がなくなりました。

フェンダーとしての色の選定には不満が残りますが(笑)、見た感じでは他車流用の割に自分では、なかなか上手くまとまったと思います。
そこでしばらくこの状態で走っていたのですが、あいにく晴天続きで実際の泥はねの状態などは確認できない日々が続いていました。
そんなある日、海岸の防波堤にある急なスロープを降りた時に、リアサスペンションをフルボトムさせてしまったのですが、その際、「ペキッ!」と嫌な音が・・・(汗)
すぐにキムコ スーパー9sを停車させて確認してみると、今のフルボトムでFRPフェンダーとボディが一瞬接触したようで、FRPフェンダーを車体に固定する3カ所のステーの内、マフラー側のステーが折れてしまいました。

まだ一度も「泥はねを防ぐ」という本来の役目を果たさぬまま、ピカピカに仕上げた自作FRPフェンダーは破損してしまいました。正直、とてもガッカリしました。
どうも純正のタイヤフェンダーはタイヤとの隙間がかなりギリギリだったようで、他車流用のFRPフェンダーではタイヤの径が微妙に合わず、通常走行なら問題無くても、フルボトムなどの際にはこの微妙な数センチがはみ出してしまっていたようです。
一度はこの破損したステーを取り付けて修理しようかと思ったのですが、フルボトム時でも接触しないステーのサイズを考えると、残りの2本のステーもサイズを修正しなければならず、せっかく今までパテ埋めしてきた部分も全てやり直しになってしまいます。
そこで、リアタイヤのフェンダーを全て他車流用フェンダーに置き換えるのではなく、フルボトム時でも大丈夫なクリアランスで設計された純正タイヤフェンダー本体の先端を延長するのが一番手っ取り早いと考えました。
そしてその延長するフェンダー先端部分として、今回破損してしまったFRPフェンダーを半分にカットして流用することにします。

純正タイヤフェンダーを装着した段階で、泥はねを防ぐのにちょうど良い長さまで延長する位置を決めたら、マジックでラインを書きます。
純正タイヤフェンダーがABS樹脂という衝撃にも柔軟に対応できる素材なので、その質感を合わせるためにFRPフェンダーをつや消し黒で塗った上からホームセンターで見つけた黒い液体ゴムスプレーを吹き、梨地模様にしました。
そして純正タイヤフェンダーと延長部分のFRPフェンダーとをハンドリベッターで固定しました。

純正タイヤフェンダーが左右非対称なので、延長したFRPフェンダー部分をセンターに固定してもバランスが悪くなってしまいますが、見慣れてしまえば気にならなくなりました。

その後、この状態で雨天走行してみたところ、完全に泥はねを防いでくれるのでデザイン的には未完成ながらも、機能的には満足出来るものとなりました。

将来的には純正タイヤフェンダーをFRPで型取りして、延長部分も一体化したFRPリアフェンダーを作るかもしれませんが、自分一人で使う為にメス型まで起こすのはコストが高すぎるので、どこかのメーカーが作ってくれるといいですね。
もしくは今回の自分の方法のように、リッターバイクのフロントフェンダーなどを流用して、延長フェンダーとして装着する方法も手軽だと思います。
数ヶ月後には梅雨時になりますが、フェンダーレス化したキムコ スーパー9sのオーナーは早めの対策が必要ですぞ!

(キムコ スーパー9sの純正フェンダーをFRPで改造 〜完〜)
※ 汎用品で販売されているFRP製フロントフェンダーを発見しました。
こちらはリアフェンダーの汎用品です。旧車のカスタム用?