※ これは2006年3月17日当時に投稿した記事です。
さて、話は再び
キムコ スーパー9s購入当時に戻ります。
キムコ スーパー9sを手に入れて、そのコストパフォーマンスぶりに満足して「
良い買い物をした」とは思いましたが、今まで国産スクーターに乗ってきた自分としては、何カ所か不満の残る部分を見つけてしまいました。
まず最初に違和感を感じたのはメットイン・シートを鍵を使って開閉するとき、今まで乗っていた
国産スクーター(ディオBAJA)ではキーを差して回せば「ポコッ」と少し浮き上がってロックが解除されるのですが、キムコ スーパー9sはシート横の
鍵穴にキーを差し込んで回しても、シートが浮き上がりません。
これが少し浮き上がってロックが解除されないと、キーを回したままの状態を保持してシートを持ち上げる=両手を使うこととなります。
最初は別にたいしたことではないと思っていたのですが、キムコ スーパー9sを使う度にどんどん
この違和感はストレスとなってきました。
荷物を持つために片手が塞がっている状態で、この
「一連の操作が片手でできる」ことの有り難みを実感できました。
さすが国産スクーター、こんな所にもさりげない気配りを施しています。
それに対してキムコ スーパー9s、なぜこんな簡単な構造なのに工夫しなかったんでしょう・・・次期モデルでは改良されて欲しいですね。
まぁ文句を言ってばかりでは仕方がないので、ここは小ワザ工作が大好きな自分の本領発揮で、早速ホームセンターで使えそうな材料を集めてきます。
そして色々考えた結果、
スプリング、ゴムブッシュ、ステンレスの棒を固定する為の根本部品が使えそうだと判断しました。

キムコ スーパー9sのシートロックの構造は変更することが難しいので、
「キーを回したらロックが解除される」
=「キーを回したら、再びロックが噛み合わないようにずらす」
=「
ロックが噛み合わないように、スプリングの反発力で隙間を作る」
という方法で解消することを思いつきました。
さっそく、ステンレス棒の部品とスプリングを組み合わせて(購入前に内径がちょうどいいものを物色しました。)、伸びた時の具合を想定しながらスプリングをカット。
そしてスプリングの収まる部分の傷防止とスプリングが暴れないようにするためにゴムのブッシュを先端にねじ込みます。
そしてシートの一番最後尾に丁度良い場所を決定してタッピングネジで固定しました。

そしてシートを押し込んでロックした状態から、キーを差し込んで回すと見事にシートがポップアップされて、そのまま
片手だけでシートを開閉することが出来ました。
多少見てくれは悪いですが、これで機能的には国産スクーターのシートロック構造と同等になりました。
名付けて
自作「ポップアップシートロック」機能の完成です!
大げさかもしれませんが部品代も安いし工作自体も難しくはないので、キムコ スーパー9sのシート開閉を面倒だと思うオーナーの方に是非試して頂きたい「実用的なプチ・モディファイ」です。
さぁ、次は
車体の割に収納スペースの少ないキムコ スーパー9sへの
リアボックス装着に挑戦した模様をお届けします!乞うご期待。