※ これは2006年5月26日当時に投稿した記事です。
ある日、ネットオークションでキムコ スーパー9s用のユーロチャンバーを落札することが出来ました。

このチャンバーはG1プロダクツのカタログにも掲載されているもので、本来ならば専用のウエイトローラーが付属しているのが欠品という状態で入手したものです。また、中古で何度か転倒したらしくチャンバーの横には凹みと傷がついていました。
新品状態では溶接による独特な輝きがスパルタンさを醸し出していてカッコイイのですが、転倒して傷がついてしまうとそこから錆が発生してしまい、せっかくのユーロチャンバーもボロく見えてしまいます。
そこでハンドグラインダーにメッシュサンダーディスクを装着し、一旦、チャンバー全体を錆を落としつつ軽く磨いてから、耐熱スプレーのシルバーを塗ってみました。


取付自体は簡単でしたが、驚いたのは純正マフラーの重いこと!
以前乗っていたディオBAJAもマフラーが詰まっていた時に中国製の純正同等マフラーに交換したことがありますが、キムコ スーパー9sのマフラーは予想以上に重量がありました。
それに比べて、このユーロチャンバーの軽いこと!純正マフラーを取り外したあとだけに、その重みは「めちゃ軽」です!!
排気効率よりも消音効果を重視した純正マフラーは内部に隔壁を幾重にも重ねている為、どうしても重量がかさむのは仕方ないとは思いますが、このチャンバーは性能重視で余計な消音構造を簡略化しているおかげで、本当に軽く仕上がっています。
そして交換も完了し、チャンバーを装着したバイクを初めて始動してみると・・・・近所から白い目で見られること確実なサウンドで・・・う、うるさいっ!恥ずかしいっ!(汗)
いや~、チャンバーってこんな音なんですね。
原付だしもう少しマイルドなのかと思っていましたが、30歳を超えた大人の自分には我慢できない音ですね、コレは・・・。
今流行の「チョイ悪オヤジ」を演出するにしても、これだと「元ヤンおやじ」を演出することになりそうです。(爆)
気分的には即刻取り外したかったのですが、せっかく装着したので走行性能だけでも確認しようと思い直し、逃げるように自宅を出発しての試運転開始です。(苦笑)
その試運転開始後、すぐに気が付くのは「スカスカの低速トルク」!
タコメーターを見たら7000回転まで吹け上がっているのに、速度は30km/hくらいまでしか出てません。停止状態からスタートしても、音ばかり勇ましくて、全然加速しません・・・な、なんじゃこりゃー!(焦)
これに気が付かず、いつもの感覚で道路を渡ろうとしたら、この極低トルクのおかげで危うくクルマに轢かれるところでした。危険すぎるっ!!
まぁ、本来付属しているべき専用のウェイトローラーを装着せず、マルチバリエーターに付属していた標準ウエイトローラーのままでチャンバーを付けていること自体が間違っているのかもしれませんが、セッティングを出したとしても、この音は自分の
許容範囲外でした・・・。
近所迷惑にならないように、人気のない広場まで移動して色々試してみたのですが、やはり今の状態ではウエイトローラーが重すぎて加速が全然ダメです。
本来の性能を知るためには軽いウエイトローラーを購入すればいいのですが、自分的には「もう結構です。」という気持ちで一杯なので、帰宅後すぐに取り外してしまいました。
マフラーに関して「自分にとっては、純正が一番!」だということを思い知った経験でした。(汗)