※ これは2006年4月12日当時に投稿した記事です。昨日の夕方、キムコ スーパー9sにパーツを取り付けようとハンドルカウルを取り外そうとしていたら、力加減を間違えてカウルとハンドルを固定する
取付部分が根元からもぎ取れてしまいました。あちゃ~!(焦)

いつもカウルを外す時は、以前紹介したことのある、
エーモンの内張りはがしを隙間に滑り込ませて慎重に作業していたのですが、この日は夜勤への出勤2時間前だというのに急に作業したくなり、日暮れ前に手早くチャチャッと作業を済ませるつもりでした。
しかし
エーモンの内張りはがしは普段クルマの工具箱に保管しているので、そこまで取りに行くのが面倒くさかったという理由から、
素手のみでカウルを取り外せるだろうと甘く見ていたのが失敗の原因です。
工具箱に工具を取りに行く手間を惜しんだばかりに更なる手間を呼んでしまう・・・
「後悔先に立たず」とはこのことですね。嗚呼・・・。(欝)
しかし落胆していても仕方有りません、会社にはこのキムコ スーパー9sで行かなければならず、この時点で
出勤までの残り時間、1時間30分!気持ちを切り替えなければなりません。
折れた部分を見ると根本からえぐれるように取れていますが、逆にこの取れ方ならば根元部分を山の裾野のように接着剤で塗り固めてしまえば、カウルの取付位置にもズレが出ないし強度も確保できそうなので、これだけは不幸中の幸いでした。
補修方法が決まればこんな時に頼りになるアイテム、D.I.Y.マニアには有名な補修剤
「プラリペア」が便利です。
クルマの改造では部品の多くにABS樹脂や強化プラスチック(FRPなど)が使われており、この接着には普通のプラモデルに使うようなスチロール系接着剤や瞬間接着剤は素材の相性的にも強度的にも不向きです。
そんな接着困難なクルマやバイク部品用のプラスチックにも抜群の接着性と強度で信頼できるのが、この
プラリペアです。
「プラリペア」は現在ホームセンターや釣り具用品、模型店などで販売していますが、購入する際は少々高価になりますが、なるべくプラリペアのパウダーが50ml以上のボトルになった
中型セットを購入するのがベストです。
一番小さなセットはパウダーが小型容器に入っているタイプで、価格的には買いやすいものの、クルマやバイクに使うには量が全然少ないと思います。この小型セットは模型や釣り具の補修用ですね。
また、メーカーの説明書では液をパウダーの上に落として固まりにして補修部分に乗せる方法を推奨していますが、自分はこの方法だと上手く行きませんでした。
指から伝わった熱で液を入れたスポイト容器内部の空気が膨張することで、液がどんどん出てきてしまいます。これでは補修部分に移動するまえにポタッと落としてしまいます。
そこで自分が使う方法は、盛りつけたい部分にボトルから直接パウダーを振りかけておいて、そこにあとからプラリペア液を垂らすという方法です。
この方法は細かい盛りつけ方はできませんが、クルマやバイクのプラスチック部品の補修にはこれくらい多めに盛りつけた方が強度が稼げます。
このような使い方をするので、自分は最初から量の多いプラリペアセットの購入をお勧めします。
それでは早速、補修を開始します。
取付部を本体の元の位置に間違えないように合わせてからパウダーを振りかけて液を垂らして盛り上げていきます。

パウダーを盛りつけて液を垂らすという工程を数回施して、取付部分の根元をぐるっと盛りつけたら完成です。
プラリペアの硬化時間はかなり早いのですが、今回のように液とパウダーの量が多いと少し時間がかかってしまうので硬化するまで指で押さえているか、テープなどで外れないように固定しておきます。
そして取れてしまったもう一カ所も同様に補修して完成!

作業時間は約30分で元通りにすることが出来ました。プラリペアが硬化した後で車体に装着しましたが、強度に不安もなく問題なくがっちりと固定できたので作業は成功となりました。
短時間で破損したプラスチック部品を頑丈に補修できる補修剤「プラリペア」、クルマ、バイクをいじる方なら、
いざという時の為に持っていたほうが安心です!