※ これは2006年4月11日当時に投稿した記事です。さて、購入してから
キムコ スーパー9sの不満点を色々と改善してきましたが、今回はエンジン性能改善編に移ります。
キムコ スーパー9sのエンジン始動性はDENSOやNGKから発売されている
イリジウムプラグに交換することでセルスタートがしやすくなります。
そしてイリジウムプラグ装着によってエンジン音やアクセルレスポンスの改善などが実感できましたが、そもそも
キムコ スーパー9sはスタートダッシュが苦手で、最大トルクが発生する6500~7000回転まで上昇するまでのトルクが弱い「高回転型エンジン」だと思います。
一旦スピードが乗った巡航速度域でのエンジン回転数はだいたい6000回転くらいなので、そこからアクセルを開ければ元気に走ってくれるのですが、やはり
残念なのは5000回転以下での弱々しさです。
そこで純正のエアクリーナーを高効率な物に交換することで、アクセルを開けたときのエンジンレスポンスを改善して
スタート時に早く最大トルク回転数まで上昇しやすくすることで、キムコ スーパー9sの苦手な
スタートダッシュを改善しようと考えました。
まず、エアクリーナーのカバーを固定しているタッピングビスを外すとエアクリーナーが露出しますので、取り外して適当な広告などに形状をトレースしておきます。

次に吸気効率の良いスポンジタイプのエアクリーナーを用意しますが、現在ではキムコ スーパー9sのエアクリ形状に裁断されたものが
G1プロダクツなどから市販されています。
しかし自分がこの作業を思いついた頃は、まだこのキムコ スーパー9s用のエアクリが発売される前でしたので、バイク用品店に行って「デイトナ」製の汎用エアクリスポンジシートを購入しました。

たしかサイズが2種類あったと思うのですが、小さい方だとキムコ スーパー9s用のエアクリ形状に切り抜いたら残りは全てゴミとなるサイズで、大きい方ならばギリギリでキムコ スーパー9s用エアクリが2枚切り出せそうだったので大きい方を購入しました。
帰宅後、取り外したエアクリの型紙を購入したエアクリスポンジシートに当ててみると、目論見通りになんとか二枚切り出せそうです。
今、必要なのは一枚だけですが、知り合いにキムコ スーパー9s乗りが居なかったので余ったもう一枚は予備として保管しておきます。
さて型紙をあてがってマジックで汎用エアクリスポンジシートにラインを描き、3カ所ある穴の部分にはキリで穴を広げておくだけで簡単に完成しました。

装着してアクセルを煽ってみると、純正時には「ムモォォォ~~ン」といったのんびりした吹け上がりだったのが、「ブォォーーン!」と
大変レスポンスが良くなりました。
そして早速走ってみたところ、緩慢な出だしで苦手だったスタートダッシュも、アクセルレスポンスが良くなって最大トルク回転数まですぐに吹け上がるのでスタートダッシュもかなり改善されました。
もともと重量級の車体に50ccのエンジンなので、やはり国産のディオやジョグなどには負けてしまいますが、それでも
純正エアクリの頃に比べれば雲泥の差です。
スタートダッシュの改善と引き替えに燃費は悪くなるでしょうが、自分としては燃費よりも元気に走れる性能のほうを重視したいので大変満足しています。
このデイトナ製のスポンジフィルターは専用フィルターオイルを塗布すれば湿式タイプのエアクリにもできるそうで、吸塵性能的にはこちらのほうがエンジンに良いと思います。
しかし自分はメンテが面倒なのと、キムコ スーパー9sはエアクリにパイプがつながっていて、吸気口が左ボディカウルの内部にまで延長して吸気している構造から、それほど砂塵や異物を吸入しないと判断して
フィルターオイルを塗布しない乾式で使っています。
キムコ スーパー9sのフィーリング改善には
リーズナブルで効果絶大な「エアクリ交換」が最適ですね。