※ これは2006年3月14日当時に投稿した記事です。さて試乗もせずに店先で一目惚れして中古車を購入した「
KYMCO(キムコ) スーパー9S」ですが、自分の購入した車体はガンメタ/赤というマシンでした。

この時、ちょうど中古車として入庫していたのがこの色しか無かったというのもありますが、前オーナーの手で本来標準で貼られているボディ各所のステッカーがすべて綺麗に剥がされており、色々中古車チェックをしてみても、傷らしい傷が見あたらない、非常に綺麗な車体だったのもポイントが高かったです。
今でこそブルーやオレンジなどが追加されて4種類のカラーから選べますが、この当時は2種類しか設定が有りませんでした。
当初は赤/黒のイタリアンなカラーリングが欲しいと思いましたが、実際、店頭に新車として展示されている赤/黒はなんとなく自分の印象と違ったし、ガンメタ/赤のボディのほうが表面がザラザラしている仕上げで独特な質感がありました。(つや消し感がシブい!)
また、中古車ということで車体の値引き交渉の代わりにKYMCO車のドレスアップ、チューニングパーツを発売してる
G1プロダクツのアルミステップボードをオマケさせることに成功したので、欲しいパーツ付きでの乗り出し価格も予算内に収まりました。
そして納車日当日、自分は家までの納車費用を節約するためにヘルメット持参で電車を使って店まで行って、帰りはキムコ スーパー9Sで帰ってくるという方法にしました。
書類や説明を受け、いざ初めて乗ってみたキムコ スーパー9Sは今まで乗っていたディオとは視点の高さが違います!クルマで言えば、普通セダンとクロカン車くらいに視点が違うのに最初は戸惑いました。
でも走り出したら周囲の交通状況や道路の先の状況が見渡せて非常に気持ちイイ!この視点の高さと威風堂々とした安定感は今までの原付とは別次元です。
ただし自分は大男なのでまだマシなほうなのかもしれませんが、シートの幅が広い影響で足付き性が悪いです。これが小柄な女の子のライディングでは停車するたびにコワイかもしれません。まぁ車体を傾けて停車すればサイドスタンドもあるし問題ないのですが、今までのDio BAJAのように両足をベッタリ着地することは難しくなりました。
また、フロア面の地上高が高いのでコーナーリング時の感覚もかなりグラッと傾く感じなので慣れが必要です。視点が高いので余計にロール具合が大きく感じます。
このコーナーリングの違和感はどうもタイヤの性能や断面形状も影響しているようなのですが、グリップ力よりも摩耗性に主眼を置いたタイヤ(チェンシンという台湾のタイヤメーカー製です。)なので、コーナーに砂利があるような所では、よほど減速して侵入しないと車体の重量もあって滑り出したら押さえられる自信がありません。
エンジン自体も低速トルクよりも中低速トルク重視のエンジン性能なので、コーナーからの立ち上がりでアクセルを開けてもワンテンポ遅れて加速していく感じです。
車体のホイールベースが今まで乗っていたディオとは違って長いし、キムコ スーパー9Sに乗った総合的印象は
「長距離ツアラー」という印象を受けました。
デザイン的にはかなりスポーティなのですが、やっぱり純正状態でのエンジンレスポンスやタイヤ性能からは自分では
キムコ スーパー9Sは長距離巡航型だと思いました。
<続く>